
メモリーってなんなんだ?
メモリーの選び方です。まず、メモリーとは何かといいますと、パソコンが処理をする為の「一時的なスペース」と考えてください。あ、「判ってるぞ!」って人は次へ進んでください。
やっぱり多い方が速く感じると思います。というか、ある程度の容量にしないと使い物にはならないでしょう。先にも言ったように、一時的な作業スペース、いわば作業をするための机です。
例えば机でレポートを書いているとしましょう。机はとても小さくて、A4サイズのレポート用紙を置いてしまうと、もうスペースがありません。とりあえず書ける状況ですし、良い事にしましょう。でも、レポート書くには、やっぱり資料が必要です。
そこで、あなたは机の隣にある本棚から資料を取り出しました。しかし、机の上にはもう本など置けるスペースなどありません。残念ながら、本を開いて見る事はできませんでした。…これが、メモリー不足の状態です(Windows9Xだとこんな画面が出ます)。
こんな感じです。え、何?「膝に本を置け?」「本を手で持って読みながら書け?」…そう、思った方もいるでしょう。なかなか、察しが良いです。…この話の続きは「C各種ドライブ」->「ハードディスク」を読んでみてください。
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メモリー
写真はサムスン製 PC3200 メモリー |
どのくらい必要か?
多い方が良いですが、一般的には256〜512MBくらいがちょうど良いのではないかと思います。勿論、使用OSや使用用途にもよるでしょう。
WindowsXPを使用する場合でゲーム・CGとかバリバリやりたいって人は、1GB積んでも良いと思います。
種類がいっぱいあるけど?
マザーボード(正確にはチップセット)によって、使用するメモリーのタイプが異なってきます。現在、「DDR SDRAM」と呼ばれる種類が主流です。他にも、DDR
SDRAMの1世代前の「SDR SDRAM」や実は速いんだけど、高すぎて伸びなかった「RDRAM」があります。
が、殆どの方は、DDR SDRAMを使用すると思いますんで、それを説明します。
と、その前にDDRって何か、簡単に申しておきましょう。DDRとは、ダブル・データ・レートの略で、今までのSDRAMの2倍のスピードがでる、と言うメモリーなのです。
PC2700とかって?
簡単に言うとどの位の速さまで対応したメモリーかをあらわす者です。
規格 |
FSB |
Athlon表示(DDR) |
Pen4表示(QDR) |
どんな場合に使うか |
PC1600 |
100MHz |
200MHz |
400MHz |
大昔のAthlon/Duron/Pen4・FSB400のCeleron |
PC2100 |
133MHz |
266MHz |
533MHz |
FSB266のAthlon・FSB533のPen4 |
PC2700 |
166MHz |
333MHz |
- |
FSB333のAthlon |
PC3200 |
200MHz |
400MHz |
800MHz |
現行のPen4・Athlon(含む64/FX) |
ちょっと、難しくなってきましたね。てか、段々自分も何書いてるんだか判らなくなってきました。マテ
とりあえず、上のわかりにくい表を見てください。現在、この4つような規格があります。今、最も使用機会が多いのは、PC3200だと思います。さて、なぜそうなのか?を申すと、「Athlon表示(DDR)」と言うのを、見てみてください。これは、DDR時のFSBを表してます。「〜表示」と言うのは、Athlon・Pentium4使用時のFSBの事です。
例えば、Athlonを使用したパソコンを組むことになりました。FSBは400MHzと書いてあります、マザーボードの方もFSB400MHzに対応していると書いてあります。この場合、PC3200を使用しなくてはなりません。仮に下位規格であるPC2700を使用すると、FSB333MHzまでしか対応してないので、メモリーがオーバークロック状態となります。通常はBIOSレベルで警告が
出て起動できません。
なお最悪、メモリーモジュールが破損する場合があります。
メモリーモジュールを選ぶ際には注意しましょう。
デュアルチャネルって?
メモリーを2枚単位で使用することにより、転送速度を高めようというしくみです。「RDRAM」では登場当時からこの方式を取っていますが、「DDR
SDRAM」でのデュアルチャネルはここ1年くらいの間に登場しました。
このデュアルチャネルを使用するためには…@マザーボードが対応していること A同じメモリーを2枚、4枚…のように、2枚単位で使用すること。
この2つが条件となります。
例えば、512MBのメモリーを積みたい場合、256MBを2枚挿す。と言う風な感じになります。場合によっては、ちょっと割高になる場合もあるかもしれませんね。
Registeredメモリー、ECCメモリー?
Registeredメモリーとは、信頼性の高いサーバ向けのメモリーです。安いマザーボードでは使えません。自作パソコンの場合は、普通のメモリー(Unbufferdメモリー)を使ってください。
ECCとは誤り訂正符号の事を指します。データの読み取りをしていた時に、読み取り間違いをしてしまう場合があります。それを訂正する機能がECCです。また、それに対応したメモリーをECCメモリーと呼びます。これもやはりサーバ向けです。また、使用するにはマザーボードで対応している必要があります。
BOXとバルク?
お店に買いにいくとバルク品とBOX品というのがあります。
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バルク |
BOX |
どっちが良いのかと良いますと、好みなんでなんとも言えません。バルク品は袋に入っただけで、保障も初期交換のみの場合が多いです。その代わり、安いです。
逆に、BOX品は名の通り箱に入っています。場合によっては、説明書が入っていることもあります。保障は、初期不良交換以外に、メーカの保障制度が適用されます。メーカによってまちまちですが、5年保障、
また永久保障のメーカもあります。
相性ってある?
残念ながらあります。しかも、自作パソコンにおける相性トラブルの多くは、メモリーによるものです。では、どのようにすれば、回避できるのでしょうか?
信頼のあるメーカのメモリーを買おう
ショップによっては、相性保障金を掛けれるので、是非利用しよう
この2つに限ります。
結論
マザーボード・FSBに対応したメモリーを選ぼう
主流は、DDR
SDRAM の PC3200 規格
相性に注意して、信頼あるメーカのメモリーを買おう
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