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I/Oボードの選び方(詳細)

 

HDDやDVDなどのドライブを接続する為のボードです。通常はマザーボードに内蔵されているか、チップセットの機能に内蔵されています。

現在の最速の規格は、「ATA133」という規格です(UltraATA、UltraDMAと呼ばれることもあります)。秒間で最大133MBの転送能力を持ちます。なお、一部のマザーボードでは、一世代前の「ATA100」規格のコントローラを載せている場合があります。

  この「ATA100」コントローラでは、せっかくHDDが「ATA133」に対応してるのに、能力を出し切れません。殆ど体感できないと思いますが、気になる場合は代えてみると良いかもしれません。

 

シリアルATAと呼ばれている、次世代の内臓HDD接続規格です。「ATA133」より高速で、最大150MB/秒の転送能力を持ちます。最近のマザーボードでは、内蔵してることが多いですが、一部のマザーボードでは、内蔵してない場合があります。

なお、従来のATA規格(以下パラレルATA)とは互換性はありません。端子が違うので接続することもできません。(※:パラレルATA HDDを変換アダプタ使用により、S-ATA HDDとして使用できます)

S-ATA対応のHDDを使用しない限り、必要ないかと思います。

 

RAIDとは、HDDを2台以上繋げて、高速化したり、2台同じ内容を書き込んで信頼性を向上させたりする技術です。

RAIDボード

以前は高価でしたが、最近では1万円を切る価格のRAIDボードもあります。RAIDレベルや接続台数により違ってきます。

上の写真は、パラレルATA RAIDですが、シリアルATAに対応したRAIDボードやSCSI RAIDボードも売っています。

 

USB、ユニバーサル・シリアル・インタフェースと呼ばれ、プリンター、外付けHDD、マウスやキーボードなど、全般的なパソコンの周辺機器を接続する規格です。基本的にはパソコンの中より、外の周辺機器に接続する為の規格です。最新の規格は「USB2.0」です。

  一つ前の規格「USB1.1」では、転送速度が2MB/秒も出ずに、とてもではないですが、HDDなどの高速なデータ転送はできませんでした。

まだ、一部のマザーでは、「USB1.1」しかサポートしてない場合あります。「USB2.0」対応HDDやDVD-R、CD-R等を使用しない限り必要ないかと思います。

 

IEEE1394の他に、SONYは「i Link」、アップルは「FireWire」と、それぞれ違った名前を付けていますが、中身は同じで完全な互換性があります。

IEEE1394は、USBのように周辺機器を接続する為の規格です。USBよりは選択幅が狭いですが、外付HDDやDVD-R、CD-Rなどがあります。

この他には、DVビデオカメラから、直接映像データをパソコンに取り込んで編集したりすることができます(実はこっちがメイン)。ビデオ編集する人にとっては、必要なボードのひとつです。(注意:ビデオデッキから、従来のAVケーブルを使用したビデオ信号を取り込む”ビデオキャプチャーボード”とは異なります。詳しくは”その他ボードの選び方”を参照してください)。

 

つい、7〜8年くらい前までは、USBのように周辺機器や内臓ドライブなどの接続規格として栄えていました。現在では、USBやATA(当時はATAは無くIDE)の性能が向上し、本来のSCSIの影が薄いです。しかしながら、安定しており信頼の面から、サーバや一部のエンドユーザに支持されています。最新の規格は「Ultra320 SCSI」。

なお、現在は「シリアルSCSI」の方が主流になりつつあります。「シリアルSCSI」はいくつかの種類があり、企業向けストレージサーバ接続用である「ファイバーチャネル」。その他、「IEEE1394」も実はシリアルSCSIの一種です。

 

結論

大体、マザーボード上に内蔵されているので、本当に必要か考えて買おう。

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